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匿名さん (94yiszdf)2025/3/23 18:19 (No.1412761)削除●投資資金が攻勢前夜の有力候補7選
◎日本アビオニクス <6946> [東証S]
日本アビオは防衛・産業用機器メーカーで、防衛装備品ではレーダー装置などをはじめとする電子機器など陸・海・空の自衛隊向けで高い評価を得ている。信号・画像処理技術を強みとした情報システムに強みを持ち、防衛予算の増加で同社の優位性が発揮される可能性が高まっている。防衛業界の双璧であるNECと三菱重を主要販売先としていることもポイントだ。中期経営計画では27年3月期に売上高300億円、営業利益40億円を数値目標に掲げている。なお、25年3月期は売上高が前期比22%増の220億円を予想し、営業利益は同19%増の26億円と35年ぶりとなる過去最高益更新が見込まれている。
株価は昨年10月2日に2987円の昨年来高値をつけた後、調整局面に移行したが、成長期待は大きく2000円台半ばは強気に対処して報われそうだ。昨年の高値をクリアすれば、実質的な青空圏を舞う形となり値運びが軽くなることも予想される。
◎沖電気工業 <6703> [東証P]
OKIは情報通信システム構築を手掛けるほか、ATM及びプリンターなどを主力展開するが、ここ最近は防衛関連の案件が増加基調で業績に貢献している。同社が長年にわたり独自に研究開発を進めてきたソナーなどの水中音響センシング技術は、水中の対象物を検出・分析する技術であり、防衛分野で高い需要がある。このほか防衛分野を含む特機システム部門では、海洋市場をターゲットに事業エリアを拡大中だ。更に光関連分野にも注力し、超小型光集積回路チップの開発で業界の耳目を集めている。24年3月期に営業利益が前の期比7.8倍化した反動もあり、25年3月期は営業14%減益を見込むが、26年3月期以降は再び2ケタ増益路線に復帰しそうだ。
時価予想PERは8倍台、PBR0.6倍前後と割安感が際立つ。配当利回りも3%を超えバリュー株素地も内包。1000円未満は強気に対処するところで、早晩4ケタ台を地相場とする強調展開が期待される。
◎理経 <8226> [東証S]
理経はIT機器の輸入販売商社で、官公庁向けで強みを発揮し、防衛省との取引も活発だ。連結子会社エアロパートナーズを通じて防衛省向け航空機部材や保守点検ビジネスが好調で、売り上げ拡大に寄与している。また、VR技術でも先駆しており、ヘリコプター用VRフライトシミュレーターなどで実績が高い。業績は前期から飛躍期に突入している。営業利益は24年3月期に前の期比2.6倍化したのに続き、25年3月期も前期比36%増の7億7000万円と大幅な伸びを見込む。しかも、なお保守的で一段の増額修正が視野に入る。26年3月期も防衛予算拡大による恩恵は大きく、豊富な受注残を武器に利益成長トレンドを確保する公算が大きい。
300円台前半の株価は値ごろ感が魅力なほか、出来高流動性にも富んでおり人気化素地を内包する。昨年の大納会と今年2月10日に367円でダブルトップをつけているが、ここをブレークして中勢400円台活躍を目指す。
◎細谷火工 <4274> [東証S]
細火工は火工品メーカーで防衛省への納入実績も豊富であり、自衛隊向け発煙筒や照明弾、救命胴衣・エアバッグに使われるインフレーター(ガス発生装置)などをはじめ幅広い商品を手掛ける。会社側は保守的な見通しを示すものの、今後の防衛予算増額は同社の受注拡大や採算向上に反映されていくことが必至だ。25年3月期は営業利益段階で前期比3%増の2億円を予想するが、第3四半期(24年4~12月)時点で前年同期比2.8倍の3億6100万円と大幅に超過している状況にある。通期も会社側予想から大きく上振れして4億円を上回る公算が大きい。また、防衛関連株の位置付けでは以前から人気素地に富んでおり、株価に急騰習性があることも見逃せない。
23年6月には2000円台まで一気に駆け上がった経緯がある。時価は1000円トビ台で売り買いを交錯させているが、出来高流動性が高まれば意外高に発展する可能性を内包している。
◎放電精密加工研究所 <6469> [東証S]
放電精密は金属放電加工の専業として抜群の技術力を誇り、特殊工程認証で業界随一の実力を有する。航空・宇宙関連のエンジン部品に傾注するほか、環境・エネルギー関連のガスタービン部品などで需要を取り込んでいる。主要販売先である三菱重と昨年1月30日付で資本・業務提携を行っており、現在、三菱重が放電精密の発行済株式数の約34%を保有する筆頭株主となっている。防衛装備品を含む航空宇宙関連部品の受注は増勢一途で、今後も防衛予算拡大を追い風に収益成長が続きそうだ。25年2月期は売上高が前の期比7%増の129億5600万円と過去最高だった22年2月期の水準に肉薄する見通し。営業利益も同7割増の3億9100万円を見込んでいる。
株価は2月下旬から3月上旬にかけて調整を強いられたが、75日移動平均線を足場にトレンド転換を果たした。1月中旬の戻り高値水準である1450円どころを第1目標に中勢2000円台指向が期待できる。
◎ナブテスコ <6268> [東証P]
ナブテスコは制御装置(モーションコントロール装置)の大手メーカーで、産業用ロボットの関節部分に使われる精密減速機はグローバルベースで約6割と群を抜く商品シェアを誇る。自動ドアでも世界トップクラスだ。加えて、航空機の3次元の動きを正確にコントロールするFCA(フライト・コントロール・アクチュエーション・システム)では国内シェアを独占している状況。防衛省案件も増勢が顕著であり、追い風は今後更に強まりそうだ。25年12月期売上高は前期比4%増の3360億円を予想しており、これは2期ぶりに過去最高更新となる。営業利益は同27%増の187億円を見込み、こちらも回復色を鮮明とする見通しだ。
2月中旬に発表した24年12月期決算が減収減益だったことで株価はマドを開けて急落したが、その売りも一巡した。2300円台は下値限界ゾーンと判断してよさそうだ。今期業績回復を織り込む形で早晩マド埋めから2000円台後半を目指す展開へ。
◎菱友システムズ <4685> [東証S]
菱友システムズは情報処理やシステム開発、情報機器販売など製造業向けを中心に総合情報サービスを手掛けるが、同社の3割強の株式を保有する三菱重向けが売上高の約半分を占めている。また、防衛・航空宇宙関連向けに高度な解析シミュレーションサービス(解析・設計エンジニアリング)が会社側の想定以上に好調で業績押し上げ効果をもたらしている。23年3月期以降トップラインの伸びが鮮明で、つれて増収効果に伴い利益の伸びも目立っている。25年3月期営業利益は従来見通しの40億円から46億5000万円(前期比30%増)に上方修正しており、連続過去最高更新となる見込み。高成長を続けているにもかかわらず、PER11倍台と割安感がある。
株価は3月上旬に軟化したが、75日移動平均線を足場にリバウンドに転じている。6000円近辺は仕込み場と判断され、2月14日につけた昨年来高値7590円の奪回が中期目標として意識される。
株探ニュース