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匿名さん (94yiszdf)2024/11/17 06:45 (No.1327881)削除●データセンターの電力爆需で化ける6銘柄
◎santec Holdings <6777> [東証S]
santecは光パワーモニター、光フィルター、光可変減衰器などの光関連部品と光測定器を収益の2本柱とし、光フィルターなどで高い技術力を有し、独自の製品ラインアップで抜群の競争力を発揮している。海外売上高比率が77%と高くグローバル企業として評価が高いが、世界的なデータセンターの建設ラッシュによって光ファイバー向け測定装置などの需要拡大が見込まれ、同社の中期的成長を後押しする。
足もとの業績も絶好調だ。25年3月期上期(24年4~9月)は営業利益が前年同期比2.2倍の38億6500万円と変貌した。これは中国向け測定器の大型案件が寄与したもので、同利益の通期見通しについても従来予想の58億円から63億円(前期比13%増)に上方修正したが、なお保守的という見方もある。
今期年間配当については期初計画の100円から140円(前期実績は90円)に大きく上乗せしており、株主還元にも余念がない。株価は11月12日の直近戻り高値6430円払拭から7000円台を視野に入れる展開へ。
◎コムシスホールディングス <1721> [東証P]
コムシスHDはNTTグループを主要顧客とする電気・通信工事会社大手で、ネットワーク構築で優位性を発揮する。社会システム関連事業にも積極展開しており、そのなか大型データセンター向けの需要獲得が進み収益成長を後押ししている。データセンター建設に加えてデータセンター間相互接続の需要も伸びており、これを商機として捉えている。
25年3月期上期(24年4~9月)営業利益は前年同期比16%増の164億4400万円と2ケタ成長を確保しており、通期予想の400億円(前期比2%増)は下期偏重型の収益モデルを考慮して上振れる公算も大きい。また、同社の注目ポイントとしては株主還元に積極的に取り組んでいることで、14年3月期以降、前期まで11期連続の増配を実施。今期についても前期比5円増配となる110円を計画している。
株価は3000円台前半でのボックス圏推移が続いているが、ボックス上限の3300円ラインを突破すれば、3000円台後半までは滞留出来高も少なく上値追いに弾みがつきそうだ。
◎SWCC <5805> [東証P]
SWCCは電線メーカーの古参として活躍の歴史も長く、電力インフラ向けケーブルを主力に、車載用や通信・産業用途向けケーブルなどを総合的に展開する。昨年持ち株会社から事業会社に移行したのを契機に昭和電線ホールディングスから現社名に変更した。データセンター向けで高水準の需要が発生している光ファイバーや光コネクター・デバイス関連製品を手掛け、中期的な需要獲得に期待。
25年3月期は営業利益を従来予想の135億円から205億円(前期比60%増)に大幅上方修正し、過去最高を大きく更新する見通しにある。電力インフラ分野で使われる高電圧電力ケーブル用コネクターで、戦略商品に位置付ける「SICONEX」が収益に貢献している。
株価はここ上昇基調を強め、今月12日には業績上方修正を受けてストップ高に買われる人気となったが、目先上昇一服場面は狙い目となる。株価の天井も高く、1989年に1万5500円(修正後株価)の上場来高値をつけた過去があり、当面は1万円大台復帰が意識されそうだ。
◎アドソル日進 <3837> [東証P]
アドソル日進は独立系のシステム開発企業で、特に電力やガスなどエネルギー分野向けシステム開発で強みを発揮する。エネルギー分野をはじめ主要顧客のICT投資需要を取り込み、デジタルトランスフォーメーション(DX)案件が高水準で収益を押し上げている。エネルギー関連企業については、データセンターの電力需要増大化を背景としたデジタル化に向けた投資意欲が活発だ。今後もデータセンター増設に伴う電力使用量増加を背景に中期視野で同社の活躍機運が高まりそうだ。
このほか、宇宙、安全保障システム、決済・カード分野など社会インフラの幅広い領域で引き合いが旺盛である。ICT分野の人材育成にも注力し、AIサービス進展に向けた戦略投資に取り組む。25年3月期営業利益は期初予想から2度にわたる上方修正で17億円(前期比18%増)と2ケタ成長を見込んでいる。
株価はここ急動意しているが押し目に買い向かい、早晩7月17日の年初来高値2060円奪回を通過点に2000円台半ばを目指す動きが想定される。
◎システムサポート <4396> [東証P]
システムサポはソフトの受託開発やERPパッケージなどクラウドサービスの導入支援ビジネスを展開する。データセンターの受託サービスでも実績が高い。データセンターでは2000年から現在に至るまで20年以上にわたって同サービスを提供してきた実績が強み。サブスクリプション形態(月額利用料)によるストック売上高が増勢基調にあり、今後も時流に乗って需要獲得が進みそうだ。
業績はトップライン、利益ともに高成長路線をひた走っており、25年6月期の業績予想は売上高が前期比18%増の260億8700万円、営業利益が同27%増の21億1500万円と、いずれも2ケタ成長で連結決算に移行した16年6月期以降10期連続の過去最高更新を見込んでいる。
株価は9月初旬に動意づき9月12日には2182円の戻り高値を形成したが、その後は調整を強いられた。しかし、時価近辺は売り物が枯れた状態で再浮上が近い。上値抵抗ラインの2200円どころをブレークしての新波動入りに向け期待は十分だ。
◎住友電設 <1949> [東証P]
住友電設は関西を地盤にビルや工場などの内線工事を手掛ける電気設備工事会社で、空調工事も手掛けている。住友電気工業 <5802> [東証P]が発行株式数の半分を保有する親会社であり、同グループ内で強力な受注基盤を持っている。また、データセンター関連の大型案件で実力を発揮し収益は絶好調に推移している。
25年3月期上期(24年4~9月)は営業利益段階で前年同期比98%増の61億6200万円と急拡大を果たした。通期の営業利益は従来予想の145億円から155億円(前期比24%増)に上方修正し、20年3月期に記録した135億8100万円のピーク利益を20億円近く上回る見込みだ。積極的に増配を続けていることも特筆され、25年3月期の年間配当は従来計画を上方修正し120円を計画するが、これは前期実績の106円から14円の大幅増配となり、しかも14期連続の増配となる。
株価は今月12日に5130円の上場来高値をつけた後にひと押し入れているが、早晩切り返し中勢6000円台指向に。
株探ニュース